アトピー性皮膚炎は乳児期から乾燥肌で、肘や膝の屈曲側に皮疹のできる病気で 思春期までに自然に治ることが多い病気です。ところが、思春期になっても治ら ないものや、成人になって発病するものも現れ、40年前に比べると異常に増え ています。アトピー性皮膚炎の原因は不明です。生まれつきの素因に、ダニに対 する過敏症が加わって生じるとか、またこの40年間で変化したもの(大気汚染、 農薬、環境ホルモン、化学物質などによる水質汚染、脂肪分摂取過多、ストレス など)が原因として考えられています。
アトピー性皮膚炎の治療法は従来の教科書にはステロイド外用療法になってい ますが、上手に使用するのが難く、多くの人は、だんだんと使用量が増え、ステ ロイド剤なしには生活できない状態、すなわちステロイド依存症に陥りがちです。 ある医師はアトピー性皮膚炎の患者は増えているのではなく、でステロイド依存 症の患者が増えているだけだともいっています。
当院ではステロイド依存症の治療として脱ステロイド療法をおこなっています。 常にステロイドを使用している人がステロイドを中止すると、全身に紅斑ができ 滲出液がでて「リバウンド」といわれる状態が現れ、それが2.3ヶ月続きます。 抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤、抗生剤などを使い治療しますが、一度に離脱 が無理なときにはステロイドの内服に切り替えてから離脱をはかることもありま す。一般的にステロイド離脱後一年経てば離脱前の皮膚の状態と比較して患者さ んの満足度が高いようです。 |